台湾在住の料理家が、親子2人で移住して気づいた「仕事と子育ての両立」しやすい社会
デリバリーサービスが充実している
――仕事も子育てもしやすい国なんですね。他に、これは便利と感じていることはありますか? UberEatsに代表されるデリバリーサービスですね。もともと外食文化があったので、日本よりも普及が早かったと思います。日本と大きく違うのは、料理の出前だけでなく、市場の食材や、雑貨店の食材や日用品まで届けてもらえることです。 例えば、「明日学校で使う縄飛びがない!」というときもUberEats で30分後には届いたりします。手数料も日本よりも安いですし、一部のスーパーなどの商品は店頭と同じ値段で買えます。スーパーに行かずとも夕食の食材が買えるので、ワーママは本当に楽ですよね。私は週3回くらいデリバリーを利用してあとは自炊していますが、平日はすべてデリバリーで、土日のみ自炊する、という人も多いです。 ちなみに、行列しないと食べられない人気のかき氷店のかき氷も、デリバリーしたら、ちゃんと凍ったまま届くので、毎回感激してしまいます。 「小さな子どもを連れての外国暮らしはたいへんでしょう」とよく言われるのですが、台湾だと、日本で暮らすよりも全然楽なのではないかと思ってしまいます。
小河知惠子(台湾料理研究家)