アメリカ大統領選「中絶権利」の行方が“勝敗のカギ”に? “ゴミ呼ばわり”発言で非難合戦も
日テレNEWS NNN
アメリカ大統領選が来週に迫る中、ハリス氏の集会には大物歌手が駆けつけました。両陣営、票集めに熱が入りますが、“ののしり合い”もとまらない展開となっています。 【動くグラフ】米大統領選挙2024 ハリスVSトランプ 支持率の推移
日本時間1日。ハリス氏の応援に駆けつけたのは大物歌手で俳優のジェニファー・ロペスさん。 大物歌手・俳優 ジェニファー・ロペスさん 「過去を理解し未来を信じてカマラ・ハリスに投票する」 両親がプエルトリコにルーツを持っています。 大物歌手・俳優 ジェニファー・ロペスさん 「あの日、気分を害したのはプエルトリコ人だけでなく、全てのラテンアメリカ人、まともな人間性を持つ全ての人です」 強い口調で“気分を害した”と訴えるきっかけになったのは先月、トランプ氏を支持するコメディアンが「プエルトリコはゴミの島」と発言したこと。トランプ氏側への批判が広がっていましたが、その後、今度はバイデン大統領がトランプ氏の支持者をゴミ呼ばわりしたと受け取られかねない発言をし、両陣営のののしり合いがヒートアップしています。
先月30日にはこの人が、飛行場に降り立ち… 共和党 トランプ前大統領(先月30日) 「このゴミ収集車はどうだい? ハリス氏とバイデン氏に敬意を表したものだ」 「トランプ」と書かれたゴミ収集車の中からバイデン氏の発言を“批判”。 対するハリス氏も… 民主党 ハリス副大統領 「(トランプ氏は)不安定で復讐(ふくしゅう)に執着し、不満たらたら」
大統領選が来週に迫る中続く“非難の応酬”。 中でも大きな争点となっているのが… 記者 「人工妊娠中絶の権利擁護などを訴えて回っているハリス陣営のバスが到着しました」 中絶の権利をめぐる問題です。 激戦州のひとつ、南部・アリゾナ州では… レイプで12歳で妊娠 ハリス陣営 「私の出身のケンタッキー州では、トランプのせいで強姦(ごうかん)や近親相姦(そうかん)の被害者も例外なく、中絶が極端に禁止されています」 ハリス陣営が人工妊娠中絶の権利などを訴えて回っていました。 現在、20州で中絶に厳格な規制を設けているアメリカ。アリゾナ州でも妊娠15週以降の中絶が禁止されています。 中絶の権利を訴えるハリス氏がこの州に特に力を入れるのにはわけがありました。 それは、大統領選と同じ日に行われる中絶の権利をめぐる住民投票です。5月発表の世論調査では、アリゾナに住む60%が中絶の権利を支持。中絶の権利を訴えるハリス陣営は、住民投票があることで投票に行く人が増え、大統領選にも「追い風」になるとみているのです。