アメリカ大統領選「中絶権利」の行方が“勝敗のカギ”に? “ゴミ呼ばわり”発言で非難合戦も
「人工妊娠中絶に正当性を!」 レイプで11歳で中絶 中絶賛成派 「私にとって中絶は“ひとつの選択”ではありませんでした。私の人生そのものでした。あの時、強制的に出産させられていたら今頃、大学教授にはなっていなかった。本も執筆していなかった。夫と結婚し2人の子どもを持つこともなかった」 一方、宗教上の理由で真っ向から対立する意見もあります。 キリスト教会のスタッフ 「中絶は罪のない人間を意図的に殺すことです。キリスト教徒としても“罪のない血を流すことは間違っている”との神の言葉は中絶にも当てはまります」
クリニックをたずねると、様々な理由で中絶を選択した女性が訪れていました。 医師 「切ったりかき出すといったことはありません。通常5分で終わります」 人工妊娠中絶を予定(33) 「分かりました」 淡々と説明を聞く女性。パートナーはいますが、中絶する予定だといいます。 人工妊娠中絶を予定(33) 「もし全てが順調だったらこの子を産むつもりでした。ただ、私にも彼氏にもこの子をこの世に迎えるのに必要な(経済的)安定がないんです。(自分自身も)両親が私たちに工面できなかったもののせいで、人生で多くのトラウマを乗り越えなければならなかった。子どもにそんな人生を負わせたくない」 アメリカメディアによると、住民投票の結果次第では、現在の15週から、22から24週ごろまでの中絶が合法化されるアリゾナ州。 医師 「人生における妊娠の意味、中絶すべきか支援はあるのかなど、(時間をかけて)考えなければならない人もいる」 医師は、州が定める「15週」という期間は「女性に十分な配慮がなされていない」と訴えます。 “中絶賛成派”のハリス氏。対するトランプ氏は大統領選への影響を考え、「州レベルの課題だ」として全国的な中絶禁止には賛成しない意向を示しています。 来週行われる大統領選。両者の駆け引きが続きます。 ※11月2日(土)午前0時05分(金曜深夜)放送 『news zero』より