関西経済連合会・松本会長が5期目も続投へ…誘致から関わる万博見届け、その先の経済成長まで
関西経済連合会の松本正義会長(住友電気工業会長)(80)は、現在の4期目の任期が終了する2025年5月以降も続投する意向を固めた。新たな任期は27年5月までの2年間で、誘致から関わってきた25年大阪・関西万博の10月の閉幕を見届け、万博を経済成長につなげる役割が期待される。1月7日にも表明するとみられる。
松本氏は17年5月に関経連会長に就任。大阪・関西万博の誘致に尽力し、開催決定後は、日本国際博覧会協会の副会長として、経済界の資金集めや、前売り入場券の購入でリーダーシップを発揮してきた。
このほか、18年には関西、大阪(伊丹)、神戸の3空港のあり方を議論する「関西3空港懇談会」を、座長として8年ぶりに開催。関西空港と神戸空港の発着枠拡大や、神戸空港の国際化に道筋をつけた。 関西の経済界では、松本氏の手腕への評価が高く、「今の関経連に松本氏から万博を引き継げる人材はいない」との声が根強かった。
5期目を務めるのは、芦原義重氏(関西電力出身、1966~77年)と日向方斉氏(住友金属工業〈現日本製鉄〉出身、77~87年)に次ぎ、3人目となる。