年収400万円の夫は「こんな給料じゃ住宅購入は無理」と言います。年収がいくらになったら買えるのでしょうか?
住宅ローン契約に重要なのが返済比率
住宅ローンを契約する際には、返済比率が重要視されます。返済比率は「年収に対する年間返済額の割合」のことで返済負担率とも呼ばれています。返済比率が高くなると、余裕を持った返済ができず、返済不能に陥るリスクが高いとみなされるでしょう。そのため、返済比率が低いほど、住宅ローン審査を通過する可能性が高められます。 例えば、フラット35では借入時に最低年収などの制限を設けていませんが、返済比率の基準を以下のように定めています。 ・年収400万円未満:上限30% ・年収400万円以上:上限35% また、民間の金融機関は返済比率の上限も30~40%程度であることが一般的です。 ■年収400万円の人の借り入れ可能額 年収400万円の人が融資金利1.960%、返済期間35年、元利均等返済で住宅ローンを組む場合、借入金額3037万円までなら返済比率30%以内におさえられます。ただし、返済比率を30%以内におさえて申し込めば、住宅ローン審査を通過できるわけではありません。返済比率以外の審査項目に問題点があれば、住宅ローンを組めない可能性を高めます。 ■住宅購入の際に頭金が必要と考える人は9割 住宅の購入価格が高く、返済比率の上限内におさめられないことも想定できます。そのようなときは、頭金の用意を検討してみてください。 株式会社エルスタット(愛知県名古屋市)が2023年10月に、自己資金がない、または借り入れがあるが住宅の購入を検討する1008人を対象に行った「『住宅ローンと物件購入』に関する調査」を行いました。 その結果によると、頭金の必要性を感じていると回答した人は86.7%です。頭金をどのくらい用意すればよいのかの質問については、101~300万円(33.1%)が最も多く、次に51~100万円(25.7%)、301~500万円(23.3%)と続きます。
無理のない返済計画を立てて住宅を手に入れよう
年収がいくらになったら住宅を購入できるという、明確な決まりはありません。年収400万円で住宅を購入している人は、ある程度います。住宅ローンの返済比率の上限を把握し、無理のない返済を継続できる計画を立てましょう。返済計画に不安がある、自信がない場合は金融機関に相談してみるのも方法の一つです。 出典 住宅金融支援機構 2022年度 フラット35利用者調査 株式会社AlbaLink 訳あり物件買取ナビマイホームは「何歳」で「年収」がいくらを超えたら買う? 国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査 住宅金融支援機構 よくある質問 Q フラット35 年収による借入額などの制限はありますか。 株式会社エルスタット 住宅購入者のおよそ9割が頭金を必要だと感じている!頭金はいらない!?借入があっても住宅購入できる方法とは!? 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部