新幹線や飛行機の「窓の日よけ」、開け閉めする「権利」は窓側の人にある? JALとJR東海の回答は
年末年始、新幹線や飛行機の窓から見る景色が楽しみな人も多いだろう。ところが、移動時間に寝ていたい人が「日よけ」を下ろすこともある。 窓の日よけを開け閉めできるのは、窓側か通路側、どちらの席の人が優先されるのだろうか。X上でも、同じような疑問や議論がみられる。 普通に考えれば、窓に近い窓側ではないだろうか。いやいや、景色を眺める楽しみは通路側にもあるぞ。大手航空会社と鉄道会社に「ルール」を聞いてみた。
●JR東海「客同士で譲り合って」
日よけの「開け閉めの権利」は、通路側に座る客ではなく、窓側に座る客にあるのか。あるいは窓側なのだろうか。 弁護士ドットコムニュースは、新幹線と飛行機の窓の日よけの開け閉めについて、JR東海と日本航空(JAL)に取材した。 新幹線の日よけについて、JR東海は「車内の設備は、お客様同士で譲り合い周囲に配慮してご利用いただきますようお願いします。快適な車内環境にご協力お願いいたします」と答えた。 特にどちらかの席に「権利がある」という決まりはないようだ。なお、新幹線の日よけは、「日差しよけ」や「カーテンシェード」などと呼ばれているという。
●JAL「日よけに関する具体的な定めはない」
飛行機の日よけについては、JALが詳しく答えた。 JALによると、関連法令や運送約款(国内・国際)には、「日よけ」に関する具体的な定めはないのだという。 「構造上、窓側に着席されたお客さまが『ひよけ』を操作しやすく、かつ機外環境の影響を受けやすい状況にあることから、窓側のお客さまが操作されているこという状況が一般的ですが、特定のお客さまに『開け閉めの権利』があるという考え方には立っておりません。 窓の『ひよけ』の開け閉めについては、最終的には乗務員の指示に従っていただく必要があると考えており、たとえば、安全上の理由により、客室乗務員から非常口座席のお客さまに対して、離着陸時は『ひよけ』を開けることを指示しています」 機内の安全を保つためには、乗客は乗務員の指示に従う必要がある。これが何より優先される考えだ。