「不信任決議文は的外れ」「納得いかない」 岸和田市長が会見で”議会解散”の理由を説明 出直し選への挑戦にも言及「市長に再選されれば1億円以上稼ぐ」
24日朝、突然議員らの元に届いた解散の知らせ。急いで部屋の片付けをしていました。 (共産・田中市子市議)「(Q.きょう突然?)そうですね。きょうの朝10時、本当に急な話ですね」「本来は市長が辞めるべきだと思う。(議会解散に)大義はない」 (公明・米田貴志市議)「彼が起こした問題について問うている話なので、そこは自分が市民に民意を問い直すということが筋だと思っていた」「(Q.一旦、市政が止まることに対しては?)残念です、非常に残念ですね」 永野市長から直接、議会解散の通知書を受け取った市議会議長は。 (烏野隆生議長)(Q.市長と言葉を交わした?)いえ。一切言葉は交わしていない」「議会を解散するのは不思議なこととみんな感じているが、議員もそこはしっかりと受け止めて、この不信任案を出してるので」「(議員へ議会解散を)報告をしたときでも、混乱を起こすことは一切なかった。(議員は)覚悟していたと思う」 永野市長の選択を市民は、どう受け止めているのでしょうか。 (40代)「おかしい話ですよね。市議会の方は頑張って活動している人もいる中、自分の不祥事というか説明をしていないのが原因なのに、市議会を解散させる必要はあるのかなと」 (40代)「(Q.市議選に数千万円、その後市長選なら合計1億円ほどかかってしまうが?)市長に原因があるのに、岸和田市財政がただでさえ厳しいのにそんなこと税金を使われても」「そんなことに使うよりも、(永野市長が)退いてすっきりと違う人に市長になってもらった方がいいかな」 (30代)「(Q.この問題で全国から注目されているが?)だんじり祭もあって、全国的にみんなが見る街なので、もうちょっとちゃんとしてほしい。胸張って岸和田と言えるようにしてほしい」
永野市長は、24日の記者会見で「説明責任も果たしてきたのに、私抜きで市議会の審議を進めていた。これは民主主義のあり方に問題がある」として、辞職については否定し、議会の解散に踏み切ったと述べました。 また「不信任決議に大義がないと私は感じている。個人の私生活の失態を不信任決議にまでしてしまった判断が正しいか、市議の資質を問う選挙をすべき」とも語りました。 議会の解散に対し、市議からは批判があがっています。 (維新・倉田幹事長)「議会を解散しても問題は解決しない。不信任決議がどうなのかは、市長選で問うこともできる。(市議会の解散では)余計なコストもかかる」 (公明の市議)「辞職せず議会解散は意味がわからない。不信任を出す前にさっさと身を引いて、民意を問えばいい話。議会を私物化している」 議会を解散して市議選を行うとなると、多額の公費がかかります。前回の選挙費用は、去年の市議選で7300万円、おととしの市長選で4437万円。つまり、(市議選のあとに市長選になった場合は)合わせると1億円を超えます。さらに次の選挙は物価などの高騰で、もっと高くなることが予想されるということです。