初登場1位獲得も「三谷幸喜5年ぶりの新作」寄せられる低評価…怪作「ギャラクシー街道」を思い出す声も
好きにやらせすぎ?
「三谷作品は、配給が大手の東宝で、製作は同社とフジのタッグというのが定番ですが、あまりにも三谷氏に頼りすぎで、結果、本人に好きなようにやらせてしまっています。そのため、誰も意見することができない。三谷氏が“大暴投”をしても、どうにもできないのが現状なのです。『ギャラクシー街道』での酷評があっても、脚本家としての仕事は安定していたし、『記憶に―』がヒットしたこともあり、関係者は油断してしまったのではないでしょうか」(映画業界関係者) では「スオミー」について、プロの見方はどうだろうか? 「そもそも、主役の長澤さんの出番が少な過ぎます。最近の当たり役は人気シリーズ『コンフィデンスマンJP』で演じた天才サギ師・ダー子で、いろんな人物になりすましますが、今回の役もその延長という感じ。長澤さんが好きな人は、彼女の登場シーンだけで楽しめるでしょうが、ほかは、それほどおもしろくない会話劇が中心になっていて、西島さんや松坂さんら、豪華キャストの無駄遣いに終わっている印象で、あまりオススメはできません。それに、最近は三谷組の常連となった宮澤エマさんを重宝し過ぎです。突然、終盤でミュージカルが始まるのも意味不明でした。寄せられているような、低評価が多くなるのも納得できます」(前出・映画担当記者)
デイリー新潮編集部
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