【長崎】核兵器廃絶運動の礎「42年前の横断幕」見つかる
NCC長崎文化放送
ノーベル平和賞を受賞した日本被団協が42年前に平和への思いを寄せ書きした「横断幕」が長崎市で見つかりました。 【写真】核兵器廃絶運動の礎「42年前の横断幕」見つかる
「ナガサキ・ノーモア・ヒバクシャ」の文字。長崎原爆で崩れた浦上天主堂の絵。今から42年前の1982年、ニューヨークの国連本部で開かれた第2回国連軍縮特別総会に日本被団協の代表団が参加した際、現地で核兵器廃絶や平和への思いを寄せ書きした幅約2mの横断幕です。被爆者運動資料などを調査する研究グループが去年、長崎被災協の地下倉庫で発見しました。 長崎総合科学大学・木永勝也客員研究員(67): 「横断幕を持って行って向こうでノーモア・ヒバクシャノーモア・ナガサキと訴えていた大事な証拠だし思いがいっぱい詰まっているような当時の人の書き込み」 「平和こそ最大の幸福」。この時の総会で、被爆者として初めて国連の演壇に立った、故・山口仙二さんの言葉です。(2013年に82歳で死去)核兵器廃絶を求める活動の礎となる全国の被爆者たちの平和への思いが記されています。 長崎総合科学大学・木永勝也客員研究員(67): 「ノーベル平和賞受賞の記念のスピーチで田中熙巳さんが一番最後に触れられたのがノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会で、そこが被団協の活動や被爆者の訴えや記録を保存して活用していくアーカイブとしてやっているんだという話をしていたが、そういうアーカイブとして横断幕を含めてそれを保存し、活用する機関が長崎や広島でも必要だと思う」
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