センバツ2019 選手紹介/4 山澤太陽選手(1年)/幸鉢悠樹選手(1年) /福井
<第91回選抜高校野球> ◇練習の虫、守備徹底 山澤太陽選手(1年) 自他ともに認める「練習の虫」。全体練習が終わった後も必ず居残り、黙々とバットを振り込む。「納得いくまで練習するのが自分のスタイル」。貪欲な姿勢で、1年生ながらレギュラーの座をつかみ取った。 打撃では勝負強さと粘りを身上とする。昨秋の北信越地区大会決勝は、星稜(石川)を相手に反撃の口火を切る二塁打を放った。 一方、中学まで投手や外野手だったこともあり、内野の守備には課題を残す。冬場は徹底してゴロを捕球する練習に取り組み、足を動かしながら捕球する動作を意識した。 寮で生活し、野球漬けの日々を送る。それでも「野球に打ち込めて毎日充実している」。日に焼けた笑顔がまぶしかった。 ◇攻守備えた天才肌 幸鉢悠樹選手(1年) 天才肌だ。広い守備範囲と広角に打ち分けるバッティングを持ち味とする。「打者に合わせて守備位置を工夫する。感覚ですね」。みなぎる自信が、1年生とは思えない。 だが、昨秋の北信越地区大会は序盤の打撃不振に苦しんだ。1、2回戦は無安打に終わり「チームに迷惑をかけてしまった」。大会は準優勝したが、悔しさばかり残った。 攻守の両面でプレーを安定させるため、冬場は体幹などを鍛えることに注力した。食事の量も増やし、筋力トレーニングに積極的に取り組む。 出身はおおい町。親元を離れてまもなく1年がたつ。「家族の支えがあって今がある」。感謝の念を忘れず、甲子園では勝利で恩返しをするつもりだ。