ドジャース、ヤンキースを逆転で退けて歓喜のWS制覇! 大谷翔平らに投じた1547億円の大補強をわずか1年で実らせる
野球界の“銀河系軍団”が真価を発揮した。 現地時間10月30日に敵地で行われたヤンキースとのワールドシリーズ第5戦でドジャースは7-6と逆転勝ち。4年ぶり8度目のワールドシリーズ制覇を達成した。 【動画】ヤンキースファンが暴挙!ベッツ捕球のボールを奪い取ろうと… 前日に4-11と大敗していたドジャースは、この日も序盤から劣勢に立たされる。先発したジャック・フラハティがアーロン・ジャッジ、ジャズ・チザムJr.、ジャンカルロ・スタントンに一発を許して2回途中でKOとなるなど4回までに5点を先行されてしまう。 完全にヤンキースに流れは傾いていた。しかし、ドジャース打線が5回に目を覚めす。 先頭のキケ・ヘルナンデスが右前安打で出塁すると、続くトミー・エドマンの平凡な中堅へのライナーをジャッジが落球。無死一、二塁でウィル・スミスの一打は遊撃へのゴロとなったが、今度は遊撃手のアンソニー・ボルピが三塁に悪送球(記録は失策)となって無死満塁となる。 相手守備陣の綻びを突いたドジャースはギャビン・ラックス、大谷翔平が2者連続三振に倒れて2死満塁に。そして迎えたムーキー・ベッツの当たりも一塁への平凡なゴロ。これで3アウトかと思われたが、相手先発のゲリット・コールが一塁へのベースカバーを怠るまさかの失態。この内野安打で1点を返したドジャースは、続くフレディ・フリーマンの中前2点適時打、さらにテオスカー・ヘルナンデスの2点適時二塁打で一気に追いついた。 さらに6回裏にヤンキースに1点を勝ち越されたドジャースだったが、一度引き戻した流れはもう渡さない。8回表には無死満塁の場面でラックスが犠牲フライを放って同点に追いつくと、さらに1死満塁となってからベッツの犠牲フライで勝ち越した。 ド派手な一発攻勢ではなかった。それでも着実に1点を返していった打線の粘りが異彩を放ったドジャース。その後は自慢のリリーフ陣がヤンキースの追い上げを危なげなく退けていく。そして迎えた最終回は、普段は先発のウォーカー・ビューラーが緊急登板。シーズン終了後にFAとなる生え抜き右腕が三者凡退で切って取り、スター軍団は快哉を叫んだ。 今オフに大谷との10年7億ドル(約1015億円=当時のレート)の超巨額契約を締結するなど、総額10億6700万ドル(約1547億円=当時のレート)という天文学的な投資を行った補強を展開したドジャース。開幕前からワールドシリーズ優勝が「絶対目標」とされたが、レギュラーシーズンを含めて「打倒・ドジャース」を掲げるライバルをことごとく退け、最後まで圧倒的な強さを発揮した。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]