南砺・あんぽ柿、カナダ輸出へ 秋告げる甘い香り
南砺市特産の干し柿「あんぽ柿」の生産が始まった。市大塚の農業山田恭一さん(67)方では22日、渋柿の「三社柿(さんじゃがき)」の皮をむいて糸でつるし、秋本番を告げる甘い香りが漂った。 あんぽ柿は通常の干し柿よりも乾燥期間が短く、ゼリーのような食感を楽しめる。富山干柿出荷組合連合会によると、今季は平年並みの110万個の出荷を見込む。11月にはカナダへの輸出を本格化し、台湾や香港にも送る。藤井敏一会長は「秋の冷え込みで色づき、実が大きくなった」と期待した。 ●富山空港、最高24度 22日の富山県内は気圧の谷の影響を受けて曇った。最低気温は上市町で9・9度と10月中旬並みで、最高気温は富山市秋ケ島(富山空港)で24・5度と9月下旬並みだった。