新時代に突入した地球 過去100年分の地層データにみる「人新世」の始まり…人が求めた豊かさの代償とは
地球全体で7m海面上昇…日本で沿岸一帯が海に沈む想定も
氷床が全て溶けた場合、地球全体で海面が7m上昇。東京や大阪などの都市をはじめ、県内でも沿岸一帯が海に沈んでしまうという最悪の事態が想定されているのです。 加 准教授: 「もしかしたら元の地球環境を取り戻せない事態が起こり始めているのかなという危機感は私もあって」
紙製品に対するニーズの高まりで 紙のまちから生まれた新商品
止まらない地球環境の悪化に少しでもブレーキをかけようという模索が、紙のまち四国中央市で行われています。 明治15年創業の高津紙器です。創業から140年あまり。紙管や紙箱などの紙加工業を営んできた会社が開発したのが…
“木”でも“発砲スチロール”でもなく、“紙”でできたその名も“紙わっぱ”。 ヨーロッパでは2021年から使い捨てのプラスチック容器の使用が規制されていて、紙製品に対するニーズが急速に高まっています。 そうした世界的な流れを受け、設計から製造までオリジナルで生み出したのがこちらの商品です。 高津社長: 「ありそうでなかったと考えております」
水分漏れや、強度の低さからプラスチック容器の代替は難しいとされてきた紙容器。 高津紙器は、箱の内側に特殊なフィルムを貼る技術を独自に開発し、紙の弱点をカバーするだけでなく電子レンジでも温められる構造を生み出したのです。 水口気象予報士: 「見た目もすごい高級感が」 高津社長: 「そうですね。高級な商品が入る形になると思います」
プラスチック製のものに比べて価格はおよそ2倍と高めではありますが、去年の発売以来、首都圏のデパートではお弁当容器に採用。 また、飛行機の機内食でも採用が見込まれているといいます。 高津社長: 「木は切って生やして切って生やしてって感じでまわるので、そういう意味では環境にいいんですけど、これ自体はリサイクルできていないので、そこが今売りながらどうなんだろうと。こういう商品って食べると燃えるごみにいってますので結局、果たしてこれが循環していないのに(環境に)いいのかという話になりますので」 食べ終わった紙の弁当容器も牛乳パックと同じように回収し、再び紙製品として循環させる必要があると感じています。