楽天・伊藤裕季也、「野球は救い合いのスポーツ」 一時勝ち越し許した渡辺翔を救い、チームを救ったプロ初サヨナラ打
◇17日 楽天5X―4ロッテ(楽天モバイルパーク宮城)=延長10回 逆転でのクライマックスシリーズ(CS)進出を目指す楽天が1点を奪われた直後の延長10回に2点を奪い、今季7度目のサヨナラ勝ち。4―4の同点に追いついた直後の2死一、二塁で代打・伊藤裕季也内野手が中前へ適時打を放ち、逆転サヨナラ劇を完成させた。 DeNA時代を含めてプロ入り後は初めてとなるサヨナラ打に仲間から手荒な祝福を受けた伊藤裕は「最高です。気持ちで打ったという感じでした」と振り返った。快打の場面は全員がつないでつくった好機だったが、「とにかく決めよう。とにかく振っていこう」と思って打席へ。これまでは「打てなかったらどうしよう」とネガティブな気持ちになることも多かったが、この打席ではポジティブな思考を貫いて初球の142キロをきれいにはじき返した。 試合後は直前に1点を勝ち越された6番手の渡辺翔が大粒の涙を流してハイタッチの列に加わった。延長戦で痛恨の失点を喫した仲間を助ける一打となったが、「野球はどのゲームも救い合いのスポーツ」と考える伊藤裕は「これからも誰かを救えるような結果というのは残していきたいと思っています」と語った。
中日スポーツ