東証大納会、終値は3万9894円54銭 最高値、35年ぶり更新
年末最後の取引となる大納会を迎えた30日、東京株式市場の日経平均株価(225種)は反落し、終値は前週末比386円62銭安の3万9894円54銭だった。前年末と比べると、6430円値上がりした。2年連続で前年を上回り、年末の株価としては、バブル期の1989年に付けた3万8915円を超え、35年ぶりに史上最高値を更新した。 【写真まとめ】大納会、今年のゲストは… 円安のもとで企業業績は堅調さを維持し、日本経済がデフレから脱却できるとの期待の高まりが、今年の相場を押し上げた。 今年の日経平均は3万3000円台でスタート。2月には89年末の最高値を上回り、史上最高値を付けた。外国為替相場では、6月に37年半ぶりとなる1ドル=161円台まで円安が進み、輸出関連を中心に株価を押し上げた。 今年の高値(終値)は7月11日の4万2224円。安値は前週末比で4451円安と、過去最大の下げ幅を記録した8月5日の3万1458円となり、変動幅の大きい1年だった。 東京証券取引所では、その年に話題となった著名人が大納会の式典に招かれ、鐘を鳴らすのが慣例となっている。しかし、今年は東証の元社員がインサイダー取引に関与したとされる事件があり、ゲストの招待は見送った。 30日は前週末に米国株が値下がりした影響で、一時400円超下落し、節目の4万円を割り込んだ。【成澤隼人】