世界初公開の超軽量オープン マクラーレンがアルトゥーラ・スパイダーを発表、英国で受注開始
アルトゥーラにスパイダーが登場へ 気になる重量増も最小限に
2月27日(火)、マクラーレンは、同社初のハイブリッド・コンバーチブルモデルとして「アルトゥーラ・スパイダー」を発表した。 【写真】日本導入が待ち遠しい! 世界初公開のアルトゥーラ・スパイダーのフォトギャラリーをもっとみる (33枚) アルトゥーラ・スパイダーは、マクラーレンの主力車種「750S」と同じ「スーパーカーズシリーズ」に属し、すでにクーペモデルが発表されている「アルトゥーラ」のオープントップモデル。 ベースのアルトゥーラと同様、3.0L V6ツインターボとモーターにより後輪を駆動する。注目すべきはもちろん、クーペからの重量増加をわずか62kgに抑えたリトラクタブル・ハードトップ。乾燥重量は1457kg、車検証上の車両重量は1560kg(いずれも本国仕様)にすぎないという。 このリトラクタブル・ハードトップのシステムは8個のモーターから構成される。50km/hまでの走行中でも作動可能で、その所要時間はわずか11秒。ルーフの開閉操作は、キャビン頭上にあるコントロールパネルと、停止中に限り車両のキーでも可能になる。 ルーフのディテールでは、キャビンからエンジンルーム左右にかけて伸びる「バットレス」がクーペと異なる形状とされ、安全のためロールオーバー構造が組み込まれている。エンジンルームに気流を導きつつ後方視界を向上させられるよう、リアスクリーンだけではなく、バットレスも一部がガラス張りとされているのが目をひく。 また、このリアスクリーンは昇降可能であり、ルーフオープン時の快適性をコントロールしたり、クローズ時にキャビンへのサウンドの流入を増減させたりできる。 クーペとの違いはリトラクタブル・ハードトップのみならず、パワートレインの冷却システムにも及ぶ。見た目でわかる大きな違いは、リアデッキのボディ外側寄りにエアを吸入するインテークが2個増設されていること。この新たな冷却システムによって、リトラクタブル・ハードトップのパッケージングを可能としたのだという。 ルーフまわりを除くエクステリアとインテリアはクーペと変わりない。アルトゥーラ・スパイダーは、マクラーレンの「スーパーシリーズ」として卓越した運動性能を備えながらも、気軽にオープンエアでのクルージングも楽しめる1台となるだろう。