お笑い芸人の海外進出が止まらない…「アメリカは遠いか?」全米進出を狙う元ゾフィー・上田航平の勝算
お笑いコンビ・ゾフィーの解散発表後、アメリカ進出を目標に掲げ渡米。翌月に元AKB48の松井咲子と結婚を発表するなど、昨年末は何かと注目を浴びた上田航平(39)。そんな彼は今どんな未来を思い描いているのか。 【全文公開】スクープ!松本人志 「乱痴気飲み会ウマ乗り写真」の現場で起きていたこと 今年1月に開催されたトークライブ「コントで全米進出企画会議」の内容を振り返りつつ、アメリカ文化を知って感じたこと、日本の笑いに通じると思った米コメディアン、日本のオリジナリティーについて、まだ現地に移住できない理由など、じっくりと語ってもらった。 ◆お笑いの風土が違うだけである程度の知識を学べば日本と変わらない ――今年1月、Saku Yanagawaさん、カルロス矢吹さん、吉住さんとのトークライブ「コントで全米進出企画会議」を開催。まずは、どんな経緯でSakuさん、矢吹さんと知り合ったんですか? 上田:Sakuさんは、僕がコンビ解散直後にアメリカに行ったときにインスタとかで「今ロサンゼルスにいます。誰か連絡ください」みたいな呼び掛けをしたら、「もしシカゴにくることがあればご連絡ください」って返事をくれたんですよね。 でも、シカゴはロサンゼルスから距離があったんで、「また会う機会があったらよろしくお願いします」とかってやり取りしかできなくて。その後、Sakuさんから「日本に行くので会えませんか?」と連絡がきたんで「どうせならトークライブやりませんか?」って提案して会えることになったんですよ。 矢吹さんは、Sakuさんから提案されて当日お会いしたので、こっちは「だ、誰ですか?」みたいな。ただ、いざトークライブやったら、「最後に大詐欺をして全部とんずらするつもりか!?」ってぐらい優秀な方で(笑)。その後もありがたいことに助成金の件とか今後の具体的なプランとかずーっと動いてくれてます。 ――トークライブを拝見したんですが、期待と不安が入り混じる内容でした。上田さん自身はアメリカの具体的な状況を知って向き合い方に何らかの変化はありましたか? 上田:自分なりに仮説を立てて真剣に考えてみたんですけど、やっぱできないことないよなって。実際にアメリカでライブ観たときも、例えば固有名詞で笑うとか「違いよりも同じことのほうが多いな」と思ったし、お笑いの風土が違うだけである程度の知識を学べば日本と変わらないなって。「アメリカでやったほうが、もっとネタを観てくれる母数も増える」って考えが、だんだん確信に近づいてますね。 トークライブでSakuさんが「アメリカではお笑いの本場がシカゴで、そこにお笑いとして一番デカい劇団(および劇場)の『セカンド・シティ』がある」って話してたじゃないですか。そこにいろんな人たちが集まってきて、お笑いを学んだりライブをやったりしてるって。それって形式としては日本と完全に一緒だと思うんですよね。 アメリカでコントやるのって、僕からすると「M-1グランプリ」と「キングオブコント」ぐらいの違いというか。見せる対象が違うだけで、ネタを試行錯誤したりブラッシュアップしたりする過程は日本と一緒だから、アメリカだろうとアフリカだろうとやることは一緒なんですよね。でも、アメリカは一番みんながドリームを持って集まってくるから、「本丸を落としに行く」って意味で面白そうだなと思ってます。