小林製薬 自社サプリ以外にもプベルル酸混入の可能性 企業2社が販売 厚労省に”事実と異なる報告”
小林製薬の紅麹サプリをめぐる健康被害の問題で、青カビ由来の「プベルル酸」が混入した可能性のある紅麹原料を含む製品を、企業2社が販売していたことがわかりました。 現時点で、2社の製品による健康被害はないということです。 小林製薬が製造した紅麹原料には、特定のロットに本来含まれるはずがないプベルル酸が混入していたことがわかっています。 プベルル酸は青カビが作る物質で、厚労省は「毒性がある」としています。 小林製薬はこれまで、プベルル酸が混入した紅麹原料について、他社の製品には使われていないと説明してきましたが26日、他社の製品2点に特定のロットが使われていた可能性があると明らかにしました。 厚労省によりますと、製品はノエビアが販売する「DHA&EPA」と、サンクウェルが販売する「脂減流」で、製品に含まれる紅麹原料の量が、小林製薬のサプリと同等以上だった可能性があるということです。 いずれもすでに自主回収され、現在は市場に出回っておらず、現時点で健康被害は確認されていません。 小林製薬は4月、厚労省に対し、紅麹原料を自社のサプリと同等量以上に使った他社の製品はなかったと報告していました。 厚労省に事実と異なる報告をした理由について、小林製薬は販売した会社が報告すべきで、「当社からの報告対象に含める必要はない」と判断したためとしています。その上で、「ご報告申し上げるべき事項をご報告できていなかったこと、大変申し訳ございません」とコメントしています。
ABCテレビ