【独自】韓国国防部ウェブサイトにDDoS攻撃…「北朝鮮派兵でサイバー脅威増大」
国防部は5日、午後5時30分ごろから国防部のウェブサイトがDDoS攻撃を受けたと発表した。DDoS(分散型サービス拒否)攻撃とは、瞬間的にトラフィックを急増させ、ウェブサイトをダウンさせるハッキング技術のこと。 国防部の関係者は5日夜、「軍は直ちにDDoS対応システムで対応中であり、現在ウェブサイトは正常に運用中」だと説明した。同日午後、国防部のウェブサイトは一時的に接続ができないか、つながっても速度が遅いため、画面がまともに開かない状態に繰り返し陥った。国防部のウェブサイトがDDoS攻撃を受けるのは珍しい。 国防部は、何者がDDoS攻撃をおこなったのかはまだ把握していない。ただし、1日に韓国インターネット振興院(KISA)が、国際ハッキンググループなどのDDoS攻撃に備え、国内の機関と企業にセキュリティー強化を要請しているため、ロシアからの攻撃である可能性が提起されている。KISAは情報保護サイト「保護ナラ」に掲載した「ロシア・ウクライナ戦争および国際ハッキンググループに関連するサイバー脅威の増大に備えた保安強化勧告」で、北朝鮮軍のロシア派兵などに起因するサイバー脅威が増大していると分析している。 先月29日には、ロシアのハッカーたちが韓国のウクライナ支援を口実として、9~10月に韓国の政府機関と金融会社にDDoS攻撃などのハッキングを試みていたことが伝えられている。国内のあるサイバーセキュリティー企業はこのような内容を把握した報告書を公開した際に、ロシアのハッキンググループが政治的な動機からDDoS攻撃を続けていると述べている。 ウクライナ戦争ではDDoS攻撃がよく用いられている。ウクライナの情報当局は今月1日(以下現地時間)、クリミア半島のロシアの4つの銀行にDDoS攻撃を加え、オンラインバンキングをまひさせたと主張している。先月23日にはロシア外務省のウェブサイトがDDoS攻撃を受けて運用が中断し、午前に予定されていた定例ブリーフィングも延期されている。2022年2月にはウクライナの議会、政府、銀行などの主要機関のウェブサイトがDDoS攻撃を受けている。 クォン・ヒョクチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )