世界選手権も開催…「熱波師」は、実は稼げる仕事!? 日本代表アウフギーサーに聞く意外な将来性
サウナブームで注目を集めつつある「熱波師・アウフギーサー」。最近は、アウフギーサーによるイベントも各地で開催され、サウナの集客に一役買っているという。人気人物の場合、すぐに予約が埋まるケースも。徐々にタレント化しつつあるアウフギーサーだが、これはいったいどんな職業なのか? 日本を代表するアウフギーサーの箸休めサトシさんに聞いた。 【画像】すごい…‼太眉を剃って美に目覚めた「井上咲楽」がハマッたサウナ活動 ◆実は世界でトップレベルの日本の「アウフグース」 そもそも、ロウリュ、アウフグース、熱波師・アウフギーサーとは何なのか? 「サウナ内で、桶などに入れた熱した石に水をかけて蒸気を発生させることをロウリュといい、ロウリュの蒸気をタオルで扇ぐことをアウフグースといい、お客さんに風を送る人のことを熱波師やアウフギーサーといいます。 アウフギーサーは日本独特の呼び方で、海外では『アウフグースマスター(以下、アウフグースマスターに統一)』という言い方が一般的です」 そう教えてくれたのは、日本でいち早くアウフグースの魅力に気づき、お笑いコンビ「四兆」の活動のかたわら、スカイスパYOKOHAMA所属のアウフグースマスターを務める箸休めサトシさんだ。社会人を経て芸人へ転身した’09年から、アウフグースマスターとしても活躍する、日本の先駆け的存在でもある。 ’19年にポーランドで開催されたアウフグースの世界大会(AufgussWM、以下AWM)を見に行ったことをきっかけに、その予選となる日本大会『Aufguss Championship Japan(以下、ACJ)』の立ち上げに加わり、自身も選手として大会に参加している。 現在は、「アウフグースプロフェッショナルチーム」のリーダーとして、日本中にアウフグースを広めるため、日々活動している。 「僕たちの行うアウフグースは一種のショーのようなもので、曲に合わせて演技を交えながらタオルで扇ぎます。ショー自体を目的に来るお客さんも一定数いると思います」 箸休めサトシさんがアウフグースと出会った当初は、「いい汗かきましょう!」などの掛け声をしながら熱波を送るだけだった。ストーリー性のあるショーはおろか、アロマや音楽を取り入れることもなかったという。 「この13年でアウフグースはめちゃくちゃ変わりましたし、アウフグース人口も増えました。それは受ける人もやる人もです。 ACJは昨年2年目を迎えましたが、全国から100組以上のエントリーがありました。他の国の予選と比べて2倍以上の数です」 「日本でのアウフグースの広がり方には目を見張るものがある」と箸休めサトシさんは言う。わずか10年ほどで日本のアウフグースの技術は急激に進化し、昨年のAWMではヨーロッパ勢を抑えて、団体戦で優勝を飾ったのだ。