世界選手権も開催…「熱波師」は、実は稼げる仕事!? 日本代表アウフギーサーに聞く意外な将来性
「使用するアロマの効能や石にかける水の量とか、気を付けることがたくさんあります。 水をかけすぎた場合、蒸気が出すぎて温度が上がりすぎますし、サウナの形状や大きさによって蒸気の広がり方も違います。 さらに、木と石では熱伝導率が違うので、そういう細かいことも気にしながら、タオルの振り方を考えるんです」 これを基礎として、アロマ、音楽、タオルの回し方、衣装、メイクなどをひとつずつ取り入れていき、やがてひとつのショーに昇華される。そうしてやっと、ACJやAWMが視野に入ってくるのだという。 「アウフグースは、ホスピタリティーの高い人ほどレベルアップしやすいと思います。ヨーロッパで活躍する選手も優しい人ばかりですし、日本でもイベントに引っ張りだこになっているアウフグースマスターは親切な人が多い印象です。やる気と人を喜ばせたいという気持ちがあるのなら、今からはじめても遅くはないと思います」 今後、日本でもアウフグースを文化として定着させるため、アウフグースプロフェッショナルチームでは、オンライン教育をはじめる予定だという。 「なりたい人は全国にいるので、僕らのチームメンバーが講師となってオンラインで授業を行い、実際に各地へ出向いて検定試験も行う予定です。試験に受かったら修了証書を発行します。 ぶっちゃけ、アウフグースは体力的にはキツいです(苦笑)。でも、めちゃくちゃ楽しいですし、やりがいもあります。 これから成長していくジャンルで、誰でもはじめられるし、誰もがホスピタリティーを持って一歩ずつ成長していくものなので、少しでも興味があれば、ぜひ挑戦してみてほしいですね」 取材・文:安倍川モチ子 WEBを中心にフリーライターとして活動。また、書籍や企業PR誌の制作にも携わっている。専門分野は持たずに、歴史・お笑い・健康・美容・旅行・グルメ・介護など、興味のそそられるものを幅広く手掛ける。 取材協力:スカイスパYOKOHAMA
FRIDAYデジタル