「被爆者なき時代」へ、記憶語り継ぐのはAI…事前撮影の映像から質問に沿った回答選ぶ
広島市も今年度、AIによる疑似対話ができる装置の製作を始めた。被爆者5人の被爆体験や、想定される質問への答えを順次撮影していく。5人には英語で被爆証言を続ける女性もおり、外国人も装置を活用できるようにする。被爆80年の来年8月をめどに、広島平和記念資料館などに設置する予定だ。
東京大の渡辺英徳教授(情報デザイン)は「被爆者から直接話を聞けなくなるのは避けがたい状況だ。AIを活用するなど時代に合わせて伝わりやすい技術を取り入れ、記憶を受け継いでいくことが重要だ」としている。