「花嫁のれん」3月再開 金沢ー和倉温泉間の観光列車
JR西日本は3月7日、能登半島地震後に運休していた金沢―和倉温泉間の観光列車「花嫁のれん」の運転を再開する。当面は団体ツアー専用の臨時列車として不定期での運行となるが、能登誘客の起爆剤として、地元から歓迎する声が上がった。 JR西は和倉温泉で宿泊施設が一部再開したことや、地元からの要望を受けて決めた。和倉温泉旅館協同組合の宮西直樹事務局長は「旅行客と一緒に、能登に希望を運んでほしい」と期待した。 運行初日には金沢駅で出発式、和倉温泉駅で地元住民による出迎えが行われる。花嫁のれんは地震前、休日や客が多い時期を中心に1日2往復運行していた。一般客の利用再開時期は未定。 花嫁のれんは、輪島塗の図柄などを施した観光列車。車内では伝統工芸品展示や、地元産食材を使った食事などで乗客をもてなす。運行している七尾線は昨年の地震で被災し、2月に運転を再開したが、観光列車の運行は、沿線の宿泊施設が復旧していないとして見送っていた。