友人が年金「50万円」振り込まれたそうです。会社員時代、どれだけ稼げば50万円ももらえるのですか? 独身なので「1人分」の金額のはずです
日本年金機構 報酬比例部分より筆者作成 図表2のように収入を仮定すると、受給できる老齢年金は次のとおりです。 ●老齢基礎年金を満額で年間81万6000円 ●老齢厚生年金を合計で年間222万7637円 老齢基礎年金と老齢厚生年金を合わせて、年金支給額は年間304万3637円、月に換算すると約25万3600円受給できることになります。 平均標準報酬月額65万円は年収に換算すると780万円です。2003年以前は平均標準報酬月額の計算に賞与額が含まれないため、年収は780万円以上と考えられます。そして、2003年以降の平均標準報酬額(85万円)には賞与額(240万円)が含まれるため、年収1020万円以上となります。 ただし、このほかにも「繰下げ受給」によって年金額が増えていたり、60歳以降も働いて厚生年金保険料を納めたりしていた可能性もあります。
まとめ
独身で年金を50万円も受給していると聞くと驚いてしまいますが、年金は2ヶ月に1度の振り込みとなるため、月にすると25万円受給していることになります。全国平均の厚生年金受給額が約14万5000円であることを考えると、月25万円はかなり多い額だといえます。 繰り下げ受給や定年後も働くなどの要因で年金額が増えている可能性もありますが、おそらく会社員時代に平均して年収1000万円程度は得ていた可能性が高いでしょう。しかし、高い年金額を受け取っている分、厚生年金保険料も多く納めています。うらやましい気持ちはありますが、自分に合った方法でコツコツとセカンドライフに向けて準備をしていきたいですね。 出典 厚生労働省年金局 令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況 厚生労働省 令和6年度の年金額改定についてお知らせします 日本年金機構 は行 報酬比例部分 厚生労働省 標準報酬月額の上限 執筆者:古澤綾 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部