「介護に疲れ自分も死のうと」 長男殺害容疑で82歳父親逮捕 滋賀
滋賀県警は8日、長男の首を絞めて殺害したとして、同県野洲(やす)市西河原、会社役員、督永勝次(とくながしょうじ)容疑者(82)を殺人容疑で逮捕した。「介護に疲れて息子の首を絞め、自分も死のうとした」と供述しているという。 逮捕容疑は、自宅で、同居する長男で無職の剛志さん(50)の首を絞めて殺害したとされる。 県警守山署によると、督永容疑者は妻、剛志さんとの3人暮らし。7日午前7時すぎに妻が、ベッドであおむけになり息をしていない剛志さんと、同じ室内のリクライニングチェアで息苦しそうにしている督永容疑者を発見。親族を通じて119番した。 剛志さんは搬送先の病院で約2時間後に死亡が確認された。督永容疑者は発見時、呼吸困難の状態だったが、病院に搬送されて回復した。2人にはいずれも首を絞めたような痕があった。 同署は剛志さんが6日夜から7日早朝までの間に殺害されたとみている。9日に司法解剖して詳しく調べる。【藤田文亮】