Googleの最新生成AI「Imagen 3」登場! 特徴と使い方
Googleの最新のAI画像生成モデル「Imagen 3」が、正式に米国でリリースされました。Googleアカウントだけでこれを試すことができます。 Googleの最新生成AI「Imagen 3」登場! 特徴と使い方 「VentureBeat」によると、Googleはこのモデルを先週密かに公開しており、火曜にその研究論文を発表しています。
画像の生成の精度が高い!
個人的にいくつか試してみたところ、このモデルはかなり優れているように思いました。 写真のようなリアルな画像を求めたときの結果は比較的クオリティが高く、パッと見では人を騙せそうなリアルさでした(特に、35mmフィルム風の画像を生成させたときのクオリティには感動しました)。 また、「Imagen 3」は、生成された画像に影響を与えたプロンプトの部分を強調して表示してくれるので、生成された画像が気に入らなかった場合に調整することもできます。 しかし、「Imagen 3」が生成する画像には、まだAI生成画像特有の欠点が見られます。指が多すぎたり、顔が歪んでいたり、テキストが意味不明だったりする画像があります。(しかし、「Coca-Cola」や「Canon」のロゴを商標侵害レベルで再現することはできました)
Xも生成AIをリリース
先週新しい画像生成モデルを発表したのは、Googleだけではありません。X社もAIチャットボット「Grok」の新しいベータ版をリリースしており、それには一見ほぼ制限がなさそうな画像生成機能が付いています。 ユーザー(特に米LifehackerのMichelle Ehrhardt)は、「Grok」を使って、ドナルド・トランプの選挙戦のキャップ(Make America Great Again)をかぶったテイラー・スウィフトから、AK-47(自動小銃)を持ったピカチュウまであらゆるものが生成できました。 一方、「Imagen 3」には明らかな安全対策があります。Googleの画像生成モデルに何か物議を醸すようなプロンプトを入力したところ、画像の生成をやめ、プロンプトが適切でなかった理由を理解するために「Imagen 3」のFAQを見るよう、丁寧に指示されました。 また、著作権のあるコンテンツの生成を拒否することもありますが、適切なプロンプトでそれを回避して生成することもできます。 前述の通り、ロゴを生成することもできましたし、マリオやピカチュウのような商標登録されたキャラクターを生成させることもできました(銃撃戦をさせることまではできませんでしたが)。
「Imagen 3」を試すには
Googleの新しいAI画像生成モデルは、Googleアカウントを持っている米国のユーザーであれば無料で試すことができます。 「Imagen 3」を試すには、GoogleのAI Test Kitchenにある「ImageFX」に行き、Googleアカウントでサインインし、プロンプトを入力してください。 Source: Hugging face, ARXIV, Xsolla
的野裕子