「英雄」に合う風景とは? 中学生が〝哲学ウォーク〟 対話で新たな発見も【長野市】
長野市の中学校で「哲学」の特別授業が行われました。 難しいと思われがちな「哲学」ですが、授業を通じて自分の考えに気づくきっかけになったようです。 「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る」 公園を歩く中学生が手に持っているのは偉人の言葉。周囲と会話しながら言葉に合う風景を探しています。 市立長野中学校の1年生を対象に行われた「哲学ウォーク」。普段は考えないことを改めて考えるきっかけにしようと学校が企画しました。 こちらのチームが探していたのは「英雄」に合う風景。 「英雄?英雄か?英雄かもしれない」 見つけたのは茂みの中に一本だけ咲くヒガンバナ。 ■生徒 「このヒガンバナはほかの花がいない場所で、一本で勇気を持って立っているのでこの花は英雄です」 それぞれの考えを否定せず耳を傾けます。 ■生徒 「自分では考えられなかったことを考えて、自分の言葉で伝えていてすごいなと思った」 「哲学ウォーク」は長野県立大学で哲学を専門とする馬場教授が中心となり、行っている活動です。 ■長野県立大学グローバルマネジメント学部総合教育部門・馬場智一教授 「道って普段使っているけど、道ってそもそも何だろう?使っているけど誰か作っているはずですよね。道ってつくったことないなとか、分かったつもりでいたけど分からないことっていっぱいあるんだなってことに気づいてもらえれば」 ■市立長野中学校・堀内優子教諭 「学校としては対話をすごく大事にしていて、初対面の人とかにも自分の気持ちを話せたりとか、考えの違う人、歳の離れた人とかにも関心を持って話す楽しさを感じられる子になってほしい」 自分と違う意見を受け入れたり対話と通じて自分の考えに気づくきっかけにもなりそうです。