【バレー】現役復帰の栁田百織(富士通)がスタンドから応援 一度は打診を断るも決意「Vリーグには栁田がいると思われる選手に」【天皇杯関東ブロックラウンド(男子)】
――復帰の提案を受けた率直な感想はいかがでしたか? 1回断りました。試合に出て選手として活躍できない自分を想像してしまうと、復帰はないかなと思って。その場では一回考えさせてくださいと言いました。 でも、チームに必要だと言われたこともそうですし、若手のいい選手たちを退けて活躍できれば、やっていてよかったという気持ちになれると思って。おそらくそこは、どんな状況でも一生トライし続けます。試合に出ることを最優先において、その中でチームのためにできることを探していきたいです。 ――昨年5月に引退してからはどんな活動をしていましたか? YouTubeを始めて(チャンネル名@はだしこぞう)、それをきっかけに、さとゆりだったりYouTuberの方と関わるようになりました。バレーボールだけでなく、バレーにはまったく関係のないいろんなジャンルにもチャレンジしていくということで。スポーツをしていた時間を別のものに使って、それを動画に残したいと思って始めました。現役ほどではないですが、体も動かしていましたね。ただ、筋トレは動画のネタにしようとしたので、とんでもない頻度で行ってました(笑) ――それこそ現役並みにですか? いや、現役のとき以上ですね(笑) バレーをしていた時間で全部筋トレしていた、という感じです。筋力的な衰えはありませんが、バレーの持久力やスキルは落ちていると思うので、そこは戻していかないといけません。 ――体は仕上がっているとはいえ、バレーボールをするうえでのギャップはどう感じましたか? 人それぞれだと思いますが、僕はまだ年齢によるプレーや体の衰えは正直あまり感じていません。先々週ぐらいから富士通の練習に出ていますが、まだまだできるなとは思っています。 ただ、フルパワーを出した翌日の疲労感がやっぱり年齢を感じますね(笑) 体が重すぎて、連日パワーを出す作業がどれだけ大変なことなのか、と思いました。体づくりとケアは慎重にやっていかないといけません。 ――引退している間、またバレーボールをしたいという気持ちにはなりませんでしたか? これは引退してほんとうに思いましたが、時間をかけてきたものがなくなったときに、すごく(バレーボールが)大事だったんだなと気づいて。だから復帰の話をもらったときは、最初は断りましたが、腹の中ではバレーが好きで、よりやりたいと思うようになりました。そのために体づくりもそうですし、現役だったときよりもできることをさらに頭の中で整理できた気がします。