東京五輪まで2年 海の森やカヌー会場建設は「概ね順調」
工事の進ちょくは約21%。2019年12月完成予定で整備費用は約357億円。
●選手村
競技施設ではないが、世界各国から集まる選手らが宿泊する選手村(東京都中央区晴海)の整備も進んでいる。 約44ヘクタールの都有地に、14~18階の宿泊棟を21棟、商業施設を1棟の計22棟を建設する。五輪では選手や役員ら1万8000人分、パラリンピックでは8000人分の滞在に備える。 これらは恒久施設として整備され、選手が食事するメインダイニングや買い物を楽しむビレッジプラザなどの施設は仮設でつくる。
地上・地下部分すべてで躯体工事に入っていて、進ちょく率は約4割程度。2019年12月をめどに宿泊棟の完成を目指す。 宿泊棟は大会後、内装などを改修して分譲・賃貸住宅にする予定。さらに大会後には、50階建ての2棟のタワーを建設。約5650戸の新しい街が出来上がるという。 選手村に関しては、道路や盛り土などの基盤整備は都の再開発事業の中で行い、建物部分については、民間事業者が施工している。
●その他
新規整備する8会場のうち、上記の4会場のほか、五輪のバドミントンや近代五種、パラリンピックの車いすバスケットボールが行われる武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都調布市)はすでに完成し、昨年11月にオープンしている。