【50歳代の貯蓄額】平均貯蓄額&中央値はいくら?「貯蓄ゼロ」は27.4%を占める…老後は年金だけでやっていけそう?!現シニア世代の平均月額を見る
「ねんきん定期便」の記載事項とは?50歳を境に内容が変わる?
毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」を活用して、ご自身の年金見込み額を確認している方も多いでしょう。 この「ねんきん定期便」の記載内容は、50歳を迎えると変わることをご存じでしょうか。 49歳までは、これまでの加入実績に基づいた年金額が記載されていますが、50歳を過ぎると「現在の年金加入状況が60歳まで続いた場合の年金見込額」に変わります。 これにより、それまで曖昧だった金額がより具体的で現実的なものとなり、「いよいよ現役時代のラストスパート」と感じる人もいるかもしれません。 老後の年金額は人それぞれで、同じ厚生年金を受け取る会社員や公務員であっても、年収や厚生年金の加入期間によって個人差が生じます。 次章では、現在のシニア世代がどのくらいの年金を受け取っているのかを確認していきます。
「現在のシニアはどのくらい年金を受給している?」年金一覧表を確認
公的年金の給付水準は物価や賃金の変動により見直されており、現在の受給額を把握することは、現役世代が老後の資金計画を立てるための重要な参考になります。 そこで、現シニア世代が受け取っている年金額について、厚生労働省の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに確認していきます。 ●【国民年金】平均月額と受給額ごとの受給権者数を一覧でチェック 【国民年金(老齢基礎年金)の平均年金月額】 ・〈全体〉平均年金月額:5万7584円 ・〈男性〉平均年金月額:5万9965円 ・〈女性〉平均年金月額:5万5777 【国民年金の受給額ごとの受給権者数(1万円刻み)】 ・1万円未満:5万8811人 ・1万円以上~2万円未満:24万5852人 ・2万円以上~3万円未満:78万8047人 ・3万円以上~4万円未満:236万5373人 ・4万円以上~5万円未満:431万5062人 ・5万円以上~6万円未満:743万2768人 ・6万円以上~7万円未満:1597万6775人 ・7万円以上~:227万3098人 国民年金の平均月額は全体および男女別でおおよそ5万円台となっており、ボリュームゾーンは「6万円以上~7万円未満」です。 なお、国民年金は、40年間(480カ月)にわたって保険料を納付すると満額の年金が受け取れ、2024年度の満額は6万8000円となっています。 このことから、多くの人が満額に近い受給額を受け取っていることが分かります。 次章では、厚生年金の平均受給額とその受給者割合についても詳しく見ていきます。 ●【厚生年金】平均月額と受給額ごとの受給権者数を一覧でチェック 【厚生年金の平均年金月額】※国民年金の月額部分を含む ・〈全体〉平均年金月額:14万6429円 ・〈男性〉平均年金月額:16万6606円 ・〈女性〉平均年金月額:10万7200円 【厚生年金の受給額ごとの受給権者数(1万円刻み)】※国民年金の月額部分を含む ・1万円未満:4万4420人 ・1万円以上~2万円未満:1万4367人 ・2万円以上~3万円未満:5万231人 ・3万円以上~4万円未満:9万2746人 ・4万円以上~5万円未満:9万8464人 ・5万円以上~6万円未満:13万6190人 ・6万円以上~7万円未満:37万5940人 ・7万円以上~8万円未満:63万7624人 ・8万円以上~9万円未満:87万3828人 ・9万円以上~10万円未満:107万9767人 ・10万円以上~11万円未満:112万6181人 ・11万円以上~12万円未満:105万4333人 ・12万円以上~13万円未満:95万7855人 ・13万円以上~14万円未満:92万3629人 ・14万円以上~15万円未満:94万5907人 ・15万円以上~16万円未満:98万6257人 ・16万円以上~17万円未満:102万6399人 ・17万円以上~18万円未満:105万3851人 ・18万円以上~19万円未満:102万2699人 ・19万円以上~20万円未満:93万6884人 ・20万円以上~21万円未満:80万1770人 ・21万円以上~22万円未満:62万6732人 ・22万円以上~23万円未満:43万6137人 ・23万円以上~24万円未満:28万6572人 ・24万円以上~25万円未満:18万9132人 ・25万円以上~26万円未満:11万9942人 ・26万円以上~27万円未満:7万1648人 ・27万円以上~28万円未満:4万268人 ・28万円以上~29万円未満:2万1012人 ・29万円以上~30万円未満:9652人 ・30万円以上~:1万4292人 厚生年金の平均月額は全体で14万円台となっていますが、男女別に見ると男性は16万円台、女性は10万円台と顕著な差が見られます。 この差は、現役時代の働き方や収入、そして加入期間の違いが影響していると考えられます。 自分の年金の見込み額を詳しく確認したい場合は、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」を利用し、より正確な年金額を確認してみましょう。