南北130キロ、実走24キロ…船を乗り継ぎ7島たどってゴールを目指す珍マラソン 138人力走、島民あげておもてなし 十島村
南北130キロに連なる鹿児島県十島村の有人7島を、村営船フェリーとしま2で移動しながら走る「トカラ列島島めぐりマラソン大会」が5日開催された。県内外から138人が参加した。 【写真】十島村の各島を地図で確認する
大会は今年で18回目。参加者は4日午後11時に鹿児島港を出港。6時間かけて口之島に到着後、午前6時13分にスタートした。全員が走り終えたら次の島に移動し、北から順に島を巡った。 1周約4.9キロで最長の口之島や、同約2.4キロで最短の宝島など計24キロのコース。ランナーは各島で住民の声援やもてなしを受けながら力走した。諏訪之瀬島は御岳の噴火による降灰でコースを変更した。 ゴールの宝島では交流会が開かれた。島特産のトビウオや大名竹の天ぷらを味わい、ステージでのスチールドラムの演奏を楽しんだ。初めて参加した鹿児島市上荒田町の医師平瀬雄規さん(40)は2000年から2年間、同村の巡回診療にあたった。「先生が来たと喜んでくれた。島の人の元気な姿を見てうれしかった」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島
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