イスラエル外相、ヒズボラとの停戦協議で「進展あった」…双方とも徹底抗戦の構えは崩さず
【エルサレム=福島利之】イスラエルのギデオン・サール外相は11日の記者会見で、イスラエル軍とレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの停戦協議に関し「進展があった」との見解を示した。双方とも徹底抗戦の構えは崩しておらず、停戦が早期に実現する見通しは立っていない。
イスラエルは停戦の条件として、ヒズボラの武装解除や、レバノン南部を流れるリタニ川以北にヒズボラが撤退することを挙げている。ロイター通信によると、サール氏はヒズボラの再武装を防ぐため隣国のシリアからの武器供給の途絶が「不可欠だ」との認識を示した。ヒズボラに対し、シリアの内戦に介入しているロシアと供給停止を確認するよう要請した。
イスラエル軍は11日も攻撃を継続しており、同通信によると、レバノン北部への空爆で少なくとも14人が死亡、15人が負傷した。