めでたい鶴の襖絵、初公開 京都御所で1月5日から
宮内庁京都事務所は京都御所(京都市上京区)で1月5~8日、新春の特別展示として、めでたい鶴の襖絵「群鶴松梅」8面を初公開する。 1855(安政2)年に建てられた皇太子の住まい「御花御殿」の襖絵で、花鳥画の名手だった中島来章(1796~1871年)が描いた。中島は、天皇が日常生活を送った「御常御殿」にも鶴の絵を描いている。 襖絵は1面が高さ約1.8メートル、幅約90センチ。公開される8面には松や白梅が枝を広げる水辺で、9羽の鶴が水中の魚を狙ったり、翼を広げて空を舞ったりする様子が生き生きと描かれている。 画面全体に細かい金砂子をまいてかすみを表現しており、華やかで若々しい印象。