「このことを話すと逮捕する」と脅された高齢女性の1290万特殊詐欺被害防ぐ 銀行支店を表彰へ(鳥取)
「銀行の預金1290万円を引き出し、別の金融機関に預け入れたい」と申し出た高齢女性を説得し特殊詐欺を防いだとして、鳥取警察署は、鳥取銀行吉成支店に感謝状を贈ることを発表しました。 高齢女性は、警察官を名乗る者から電話で「お金を引き出し自宅に保管するように言われた。このことを話すと逮捕する」と脅されていたということです。 鳥取警察署によると、9月20日に鳥取銀行吉成支店に高齢の女性が訪れ、「1290万円の預金を引き出し、今すぐ現金で受け取りたい。お金は別の金融機関に預け入れる」との申し出があったということです。 応対した行員が、金額の大きさや「現金で受け取る」という点から詐欺を疑い、女性に出金理由を訪ねたものの、頑なに話そうとしなかったということです。 このため支店長などと協力し、現金での引き出しを思いとどまらせ、口座間での送金に変更するよう説得すると同時に警察にも通報。 その後女性は、警察官を名乗る者から詐欺の電話を受けていて、お金を引き出して自宅の保管するように言われ、「このことを話すと逮捕する」と脅されていたことが分かりました。 警察は、吉成支店の粘り強い対応によって高額な詐欺被害を未然に防ぐことができたとし、この支店に感謝状を贈ることにしています。 一方、9月7日には、警察官を名乗る男からの「暴力団からのお金があなたの口座に入っている」などとの嘘の電話にだまされ、鳥取市に住む80代の女性が、あわせて270万円を奪われる被害にあったことが明らかになっています。 その際も「金融機関でお金を引き出し、自宅に保管しておいてください」との指示があったことが分かっています。
山陰中央テレビ