安来市のパチンコホール運営会社が破産手続き開始決定…負債総額5億8000万円 競争激化など背景
パチンコホール「キングランド」を運営する安来市の長楽商事(有)が、負債総額約5億8000万円を抱え、10月7日に鳥取地裁米子支部から破産手続き開始決定を受けたことが分かりました。 帝国データバンクによりますと、長楽商事は、1991年3月に設立されたパチンコホールで、安来市の国道9号線沿いで「キングランド」1店舗を運営していました。 2001年2月期には、年売上高約14億円を計上していましたが、その後は業績が悪化の一途をたどったということです。 業績悪化の主な要因として、安来市内への大手パチンコ店の進出や、近隣の米子市内への人気店の相次ぐ出店が挙げられています。さらにレジャーの多様化なども影響し、集客数が年々減少。2008年2月期には、年売上高が約6億円にまで落ち込み、採算性も低下して赤字経営を余儀なくされていたということです。 その後もパチンコ業界の規制強化やコロナ禍の影響も重なり、客足がさらに減少。 客単価の下落も相まって事業環境が一層悪化し、資金繰りが逼迫していたといいます。さらに関係会社が8月に破産し、長楽商事の事業継続を困難にしたということです。 負債総額は約5億8000万円で、10月7日に鳥取地裁米子支部から破産手続き開始決定を受けました。
山陰中央テレビ