【オリックス】中嶋聡監督が退任表明「優勝していたチームがここまで落ちる責任。今年で辞任します」
オリックス中嶋聡監督(55)が今季最終戦となった6日の楽天戦(楽天モバイルパーク)終了後、今季限りの退任を表明した。昨年までリーグ3連覇に導いたが、今季5位に終わった責任を取ることを選んだ。 【写真】本拠地最終戦でわびる中嶋監督 「3連覇したチームと思えないくらい優勝争いにまったく絡めずに終わってしまったのが、本当につらかった。僕は責任という言葉をよく使っていた。こっちに責任があるから思い切ってやってくれと。それを考えたら、優勝していたチームがここまで落ちるということの責任を取りたいと思います。今年で辞任します」との決断を明かした。 ▼オリックスの5位以下は3連覇前年20年の最下位以来4年ぶり。5位は15年以来9年ぶり。3連覇以上したチームは、オリックスが15度目だったが、翌年5位以下に沈んだチームは史上初めてだった。 ◆中嶋聡(なかじま・さとし)1969年(昭44)3月27日生まれ、秋田県出身。鷹巣農林から捕手として86年ドラフト3位で阪急入団。その後西武、横浜、日本ハムと移り15年に現役引退。実働29年は工藤公康、山本昌に並ぶプロ野球記録。通算1550試合、804安打、55本塁打、349打点、打率2割3分2厘。ベストナイン、ゴールデングラブ賞各1度。20年シーズン中、西村監督の辞任後に監督代行。21年から正式に監督を務めた。 ▽オリックス福良淳一GM 中嶋監督より辞意の申し出を受け、球団としては幾度も対話を重ね慰留に努めましたが、本人の意思は固く、今季限りでの退任となりました。とても残念な気持ちであることは当然ですが、同時に、25年ぶりにチームをリーグ優勝に導き、その後、日本一とリーグ3連覇を達成したその手腕には、心からの感謝と最大限の賛辞を贈りたいと思います。中嶋監督とともに積み上げたチームの進化の歩みは球団にとって大切な財産であり、さらに強いチームを作り上げることが我々の使命であると考えています。