医療用麻薬、子どもに拡大 死亡事故急増、米大統領選争点に
【ワシントン共同】ワシントン・ポスト電子版は22日、医療用麻薬フェンタニルが米国の子どもの間でもまん延し、12~17歳の過剰摂取による死亡事故が記録的に増えていると報じた。フェンタニル対策は大統領選で争点の一つ。 フェンタニルの鎮痛効果はモルヒネやヘロインより強力。フェンタニルが混じった錠剤はネットで1個2~10ドルで販売され、入手は比較的容易。依存症の治療を希望する子どもは増える一方、態勢は整っていない。 フェンタニルは中国で製造された原料をメキシコの犯罪組織が合成し、米国に密輸されている。 バイデン大統領は原料製造企業の取り締まりを中国に要求。トランプ氏は、国境警備強化を訴える。