アイリッシュウイスキー「ザ・セクストン シングルモルト」が日本上陸
アサヒビールは11月12日、アイリッシュウイスキーの「ザ・セクストン シングルモルト」の国内販売を開始した。 【画像】(左から)アサヒビール マーケティング本部 High-Value&International Brands部長の松橋祐介氏、プロキシモ・ジャパン 社長のロリー・ブルエット氏、アサヒビール ブランドマネージャーの岡田輝也氏 同商品は、アイルランド産麦芽を使用したシングルモルトのアイリッシュウイスキー。アイリッシュウイスキーの伝統に従って3回蒸溜し、オロロソシェリー樽で4年熟成させることで複雑な味わいを実現している。製造はブッシュミルズ蒸溜所となる。 アルコール度数は40%で、700mlボトルでの販売となる。価格は4565円。 マーケティング本部 High-Value&International Brands部長の松橋祐介氏は、12日に開催された発表会の冒頭で「価値観が多様化し、不確かな時代と言われる昨今において、アサヒビールはイノベーションで新市場を創造する価値追求型企業を目指している。マーケティング本部はもっともっと面白くなるアサヒビールを標語に掲げ、お客さまのワクワクを生む独自価値、新価値を持った商品の展開を目指している」とした上で、ザ・セクストン シングルモルトはそれを体現する商品であることを紹介した。 ブランドマネージャーの岡田輝也氏によれば、アイリッシュウイスキーの市場は、国内外で伸長しており、クセのない味わいがウイスキーユーザーに高く評価されていると説明。今回の商品については、米国で2017年に立ち上がったブランドで、米国を中心にシェアを獲得してきている。 商品名のセクストン(Sexton)は英語で墓守を意味する言葉で、プロキシモ・ジャパン 社長のロリー・ブルエット氏は、カトリック教徒が多いアイルランドにおいて死者の霊を守る重要な役割を担っている仕事だと紹介する。 ボトルの中央にはシルクハットをかぶったガイコツの墓守が描かれており、海外ではこうしたミステリアスなラベルデザインや6角形の独特なボトル形状も相まって、若者が集うバーなどで人気のブランドになってきているという。 ブルエット氏はその風味について「ドライフルーツの香りが印象的。ナッツの香りもしてくる。これこそがオロロソシェリー樽の効果。モルトから来るハチミツのようなニュアンスがあり、とても滑らか。喉越しは少しウッディな感じで、もう少し飲みたいという気分になる」と説明する。 海外での展開と同様に、日本においてもイノベーティブで新しいものを求めている若い世代がターゲットとされており、主にこだわりのあるバーで取り扱われていくことを見込んでいるとのことで、現状では4年熟成のものを商品化しているが、将来的にはさらに熟成させた商品へのニーズも探っていきたいとしている。
グルメ Watch,編集部:湯野康隆