清宮の甲子園第1号の裏に脅威の成長力!
ヤクルト時代に数多くの選手を発掘した伝説のスカウト、片岡宏雄氏も似た見方をしていた。 「スイングが大きくなった。甲子園というのは、火事場の馬鹿力のようなものが出て選手が大きく成長する場所なんだけど、清宮君は確かに成長したな。まあ東海大甲府のピッチャーが、『チェンジアップですよ』と言って投げてくるようなピッチャーのレベルだったから鵜呑みにはできないが、この期待感の中でホームランを打ってのける力は、たいしたもんですよ」 甲子園のネット裏で、長年野球を見てきた片岡氏は、選手を技術的にもメンタル的にも大きく成長させる力が甲子園にあることを実感してきた。いくら甲子園に魔力があると言っても、この3月まで中学生だった16歳の少年が、たった3試合で覚醒するのはやはり脅威だ。 掛布氏は、「真価を問う意味で、見てみたいのは、140キロを超えるストレートをきちっとインサイドに投げ込んでくるピッチャーと対戦したときの対応力。それでも、まだ16歳だからね。2、3年後、どこまで育つか楽しみだね」と、怪物がどこまで伸びるかに期待を寄せている。 清宮は、甲子園の舞台で、どこまで大きくなるのか。 ベスト4進出をかけた準々決勝は、九州国際大付属高校と17日の第一試合だ。