馬券の天才じゃいが切りたくなる馬の3条件【じゃいの人生は最高のギャンブルだ】第127回
あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。 【画像】じゃいの今週のギャンブル格言 【今週のお悩み・第127回】じゃいさん、教えてください。僕が知りたいのは、馬券を買う際に、「絶対に切る馬」の条件です。GⅠはどの馬も強そうに見えて、絞りきれません。あとは穴馬のヒントも教えてください。(20代男性) * * * 秋華賞はチェルヴィニアがオークスに続き2冠。オークスでも本命にしてた馬で、今回も本命にしました。まあ今回は1番人気になってしまったし、予想としては特筆することはありません。 2着には僕が切ったボンドガールが入り、3着はステレンボッシュ。3連単100倍以上とは美味しい馬券ですね。 僕は調教の動きと人気を加味してボンドガールを切りましたが、新馬戦でチェルヴィニアを負かした馬なので、まともなら今回の出場メンバーでチェルヴィニアを負かせる素質はあると公言はしていた。 伝説の新馬戦の1、2着での決着はやはり凄い。ステレンボッシュも出来は100%ではなかったことは明白だし、調子の良し悪しでこの3頭はまた着順も変わることはあるでしょう。 クイーンズウォークは出遅れと途中かかり気味で競馬になってなかったので参考外ですが、他のメンバーにこの3頭は負けることはなさそうです。 この流れで質問にいきますが、取捨選択は馬券を買う上でかなり重要な要素です。僕の著書でも書いていますが、「切る馬から予想しろ!」。 これはまず実践して損はないです。馬券力が上がることはあっても下がることはないと思います。 じゃあどうやって切る馬を予想すればいいのか? これはこれで簡単なことではありませんが、なるべく伝わるようにしたいと思います。 まず、「圧倒的に力が足りない」。 競馬は何が起こるか分かりません。しかし、元々の力に差がありすぎると勝つことはありません。例えば地方交流がなぜ堅く収まるのか? それは何回走っても埋まらない実力差があるからです。 例えば日本の1つの中学校で1番脚の速い生徒が、オリンピック100M走金メダリストと戦ったらどうでしょうか? いくら中学生が調子良くても、いくら金メダリストが調子悪くても、中学生が勝つ可能性は皆無でしょう。近走の成績が良いとか悪いとかではなく、元々の力が違う場合は切る馬認定になります。 次に「調子」です。 競馬はクラスがあるし、新馬戦以外は基本的には同クラスの馬同士が戦います。その中で、その馬の出来は大事なファクターになります。仕上がりが五分くらいなのか? メイチ(目一杯)に仕上げているのか? これは馬体重でもある程度測ることは出来ます。ベスト体重から大幅に増えている、減っているとなった場合はそこを精査しないといけません。 たとえば、秋華賞のボンドガールは調教が悪かったのに2着、府中牝馬ステークスは約1年ぶりのプレイディヴェーグが勝利と、僕が切った馬たちのように、実力でなんとかしちゃうケースもあります。 しかし、これは勝つ可能性がないから切ったわけではなくて、オッズと見合わないと判断したから切ったわけで、後悔はないし、来たことで驚きもありません。だから、絶対来ない馬を切ることもあれば、来る可能性はあれど、馬券的に美味しくないから切る選択をすることもあります。この違いは大切です。