馬券の天才じゃいが切りたくなる馬の3条件【じゃいの人生は最高のギャンブルだ】第127回
他では「条件」で切ることもありますね。 競馬場は陸上のトラックとは違い、競馬場によってコースの形が全く違います。右回り、左回りも違ければ、直線の長さ、坂の有無、芝の質も違います。距離も決まっていないし、枠によっての有利不利もあります。 月曜日の新潟9Rの千直も大外の16.17番が馬券に絡みました。明らかにトラックバイアスがかかっています。新潟千直の外枠有利は有名ですが、その馬の脚質によって内、外の有利が変わることも把握しておく必要はあるでしょう。 この全ての条件を考慮して切るということもあります。 切る馬を見つける努力をした上で、どうしても完全に切る馬が見つからない時は「総流しを選択する」こともあります。 ただ闇雲に総流しするのと、この過程があるのでは結果的に同じ馬券になったとしても、全く質が違います。 それくらい切る馬の選択は重要なのです。 GⅠで強い馬ばかりでも、そこに差はあるし、切る作業は細かい作業になるかもしれませんが、その作業は怠ってはいけません。 人気度外視で切る馬の選択をしてください。オッズ妙味で切る場合はむしろ人気があるから切るということもあります。 穴馬のヒントですが、切る馬の逆だと思ってください。 ・最近成績が悪いが、元々の実力は大差がない ・調子が良い ・条件が向く ・人気馬に不安要素がある 人気、オッズと実力は比例しないということを常に頭に置いておいてください。 おおよそのイメージは伝わったでしょうか? 聞くと当たり前だと感じるかもしれませんが、意外とこの工程を省いている人は多いように感じます。 もちろんそれでも切った馬が来ることも、堅いと思っていた人気馬が飛ぶこともあります。全てのレースを当てることは不可能です。 精度を上げ、回収率を上げることが馬券で勝つ秘訣です。 的中率にこだわりすぎて回収率を疎(おろそ)かにしてる人はまず勝てないと思っています。 ☆じゃいさんに相談したい悩み事を募集します! ペンネーム・性別、相談に必要な情報(年齢や職業など)があればそれも明記し、以下アドレスまで相談内容をメールでお送りください。じゃいさんが「ギャンブル的思考」でアドバイスします! 【jay_sodan@shueisha.co.jp】まで! じゃい1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。 構成・撮影/キンマサタカ