皆生温泉オリジナル日本酒の仕込み作業 冷え込みで発酵も順調
皆生温泉(米子市)のオリジナル日本酒「海に降る雪 上代」の仕込み作業が9日、同温泉の関係者が加わり、境港市大正町の千代むすび酒造で行われた。冷え込みが強まる中、参加者は蒸し上がった酒米を手でほぐし、タンクへと運ぶ作業を体験した。 海に降る雪は伯耆町産の酒米「五百万石」を使用した純米大吟醸で発泡性の濁りが特徴。毎年2月ごろから同温泉の旅館などで提供、販売される。 温泉への誘客を図ろうと、2008年度から同組合と伯耆町のどぶろく製造販売会社「上代」、同酒造が連携し、酒米の生産から日本酒の製造、販売まで手がけている。 この日は3段階で行う仕込みのうち、最終段階の「留め」といわれる作業が行われた。関係者ら約20人が蒸し上がった酒米を均一にならし、適温に冷ました後、発酵途中のもろみが入ったタンクに入れ、さらにかき混ぜた。 今年は500ミリリットル入りの瓶を1500本製造する予定。このところの冷え込みで発酵も順調だといい、同組合の港英明副組合長は「楽しみにしているファンも多く、1人でも多くの人に楽しんでもらいたい」と話した。
日本海新聞