日産、東京オートサロン2025でR32 GT-RをEV化した「R32EV」など出展
日産自動車とNMC(日産モータースポーツ&カスタマイズ)は12月12日、「東京オートサロン2025」(幕張メッセ:2025年1月10日~12日開催)の出展概要を発表した。 今回のオートサロンでは数多のレースから得たフィードバックと、日産が持つ技術と技能が注ぎ込まれたスポーツカーを展示する「スポーツカーエリア」と、多彩なカスタムカーを展示する「カスタムカーエリア」の2エリアを用意。日産の技術の深化と、新たなカスタマイズの世界が見られるという。 また、日産モータースポーツ&カスタマイズからはまもなく発表予定で初披露となる「オーラ AUTECH SPORTS SPEC」と、12月上旬に発売したばかりの「セレナ AUTECH SPORTS SPEC」の2台が出展される。 展示車両で目を引くのは、日産の有志エンジニアによって製作されたR32型スカイラインGT-R(BNR32)をEV(電気自動車)化したコンセプトモデル「R32EV」(参考出品)。2023年3月から製作を開始したモデルで、現代の電動化技術でBNR32の「魅力」を追求、再現すること目指した1台という。 また、レーシングテクノロジーを最大限注ぎ込んだ「NISSAN GT-R NISMO Special edition」も出展。ピストンリング、コンロッド、クランクシャフトなどに高精度重量バランスエンジン部品を採用し、クリヤー塗装を施したNISMO専用カーボン製エンジンフード(NACA ダクト付)を特別装備するなど、GT-R史上最高のパフォーマンスを追求した1台となる。 2024年11月に発表し、注文受付を開始した「フェアレディZ」2025年モデルの北米仕様も出展。東京オートサロンでは新たに追加となったボディカラー「ワンガンブルー」を展示する。 コンセプトモデルとしては、新旧2台のエクストレイルで“Chill”を感じる世界感を演出した「X-TRAIL unwind concept」「X-TRAIL remastered concept」を出展。「X-TRAIL unwind concept」ではe-POWERを搭載した現行エクストレイルをベースに、テラスを載せたトレーラーとともにカスタマイズし、インドア/アウトドアの境界を越え、本格エスプレッソを嗜むことを想定したぜいたくなひと時を創り出す空間を演出。また、「X-TRAIL remastered concept」は「キューブ」「マーチ」に続く、中古車カスタマイズ第3弾として先代エクストレイルをベースにカスタマイズし、アナログレコードを楽しめるような空間を演出。新たな中古車の楽しみ方を提案する。 加えてオートサロンに出展する「キャラバン」のカスタムカー第5弾として、災害時に備える支援車両を提案する。2024年に出品した「Disaster Support Mobile-Hub」に寄せられた声を元に、実用を見据えて進化させたといい、発売中の「ポータブルバッテリー from LEAF」を随所に配置し、実用的な機能を充実させた。日常使いに加え、有事の際に数日間、災害支援活動することを想定しているという。 そのほか「アリア NISMO」や2024年シーズンのSUPER GT GT500クラスに参戦した「MOTUL AUTECH Z #23」を展示。プログラムでは平工良三氏(日産 パワートレイン・EV技術開発本部 エキスパートリーダー)、田村宏志氏を招いての「R32EV お披露目 トークショー」なども行なわれる。
Car Watch,編集部:小林 隆