600cc~900ccクラスがなぜ増えた? 大型バイクの初心者やベテランに最適なワケ
特に、2024年には、注目のブランニューモデルが続々と登場。例えば、ヤマハでは、1980年代のWGPマシンYZR500をイメージしたXSR900GPを発表(2024年5月20日発売予定)。ホンダは、マイナーチェンジしたCBR650RやCB650Rに新MT機構のホンダE-クラッチ仕様車を追加することも明らかにしています(2024年6月13日発売予定)。 また、カワサキでは、600ccクラスの車体に、世界初のストロングハイブリッド機構を搭載するニンジャ7ハイブリッドとZ7ハイブリッドの国内導入を決定(いずれも2024年6月15日発売予定)。 加えて、スズキでも、フルカウル775cc・2気筒マシンのGSX-8Rを2024年1月に発売しました。 ほかにも、ホンダのCBR600RRやヤマハのMT-09には、マイナーチェンジを受けた2024年型が登場するなど、各メーカーがラインアップの充実や強化を図っています。
ハヤブサからCBR650Rに乗り換えたワケ
近年、ますます存在感を増し、ユーザーも増えている600cc~900ccクラスですが、1000cc以上のモデルと比べ、どんなメリットがあるのでしょうか? それは、まず、車格や重さが、日本人の体型にちょうどいいことだと思います。そして、これは、大型バイクの初心者が扱いやすいだけでなく、バイク歴40年以上のオジさんライダーである筆者も実感しています。 筆者は、2020年に、大排気量1300ccのスズキ・ハヤブサ(2代目の2008年式GSX1300Rハヤブサ)から、650ccのホンダ・CBR650R(初期型)に乗り換えました。理由は、恥ずかしながら、ハヤブサで度重なる立ちゴケを経験するようになったからです。 50歳も後半に差し掛かり、体力が衰えたのかもしれません。特にロングツーリングや、趣味であるサーキットのスポーツ走行からの帰りに(自走で往復していた)、自宅付近で疲れが出て、数度の立ちゴケを経験。ハヤブサも、乗ってしまえば意外に軽快なんですが、さすがに停車中の取り回しは重かったのです。なにせ、2代目ハヤブサの装備重量は266kgもありましたから。