自民・公明、臨時国会での公選法改正で一致…選挙ポスターに一定の「品位」求める規定
自民、公明両党の幹事長、国会対策委員長は3日午前、東京都内で会談し、臨時国会で、選挙ポスターに一定の品位を求める品位保持規定を新設するなどの公職選挙法改正案の成立を目指す方針で一致した。 【写真】選挙と関係がない犬のポスターが貼られた掲示板
同法改正を巡っては、4月の衆院東京15区補欠選挙で政治団体「つばさの党」の選挙妨害が事件化した。また、7月の東京都知事選では、ほぼ全裸の女性など品位に欠けるポスターの掲示や、掲示枠の売買などが問題化した。
こうした状況を受け、自民、公明両党は、選挙ポスターの候補者氏名の表記を有権者から十分見えやすくするよう改正案の付帯決議に明記する方針で一致した。与野党は改正案の内容を協議していたが、10月の臨時国会では衆院解散により提出が見送られていた。
自民の森山幹事長は会談後の記者会見で「来年は都議選や参院選もあり、(改正を)急がなければいけない」と述べた。
自民、公明両党はまた、企業・団体献金のあり方を巡り、第三者機関の設置を含め、専門家に意見を求める方針も確認した。