天皇皇后両陛下、岐阜訪問初日について感想寄せられる 国民文化祭の開会式に出席
国民文化祭の開会式出席のため岐阜県を訪れている天皇皇后両陛下は、訪問初日についての感想を寄せられました。 天皇皇后両陛下は14日、岐阜市で行われた「国民文化祭」と「全国障害者芸術・文化祭」の開会式に出席されました。 これに先駆け両陛下は、去年新たに建てられた県庁の展望ロビーからの景色をご覧になりました。側近によりますと、両陛下は「美濃と飛騨の各地域を一望することができました。岐阜の山々と長良川をはじめとする清流などにより、豊かな県土が醸成されていることを実感しました」と感想を寄せられました。 また、開会式終了後の出演者との懇談では、「それぞれの方のこれまでの経験、日頃の活動や今回のステージにむけての準備や練習などについて、直接お話をうかがうことができ、嬉しく思いました」という感想を持たれたということです。 15日は、木とのふれあいを楽しめる「ぎふ木遊館」の視察や、「全国障害者芸術・文化祭」の展覧会鑑賞などが予定され、障害のある制作者と交流も行われる予定です。 側近が発表した、両陛下の感想の全文は以下の通りです。 ********** 「清流の国ぎふ」文化祭2024に出席するため、二人揃って8年ぶりに岐阜県を訪れることが出来たことを嬉しく思います。 本日は天気にも恵まれ、岐阜羽島駅に到着する前に東海道新幹線の車内から、岐阜県内の町並みや木曽川などの自然の風景が美しく眺められ印象に残りました。 岐阜県庁では、新しい県庁舎が岐阜県産の木材和紙タイルなど、ふんだんに使って建てられていることや、岐阜の自然文化などについて説明していただいたあと、清流ロビーから美濃と飛騨の各地域を一望することができました。 岐阜の山々と長良川をはじめとする清流などにより、豊かな県土が醸成されていることを実感しました。 「清流の国ぎふ」文化祭2024の開会式が県内外また国外で様々な文化芸術活動に取り組んでいる方々を迎えて開催されたことを喜ばしく思います。 オープニングステージでは、清流によって育まれてきた岐阜の歴史や各地の豊かな伝統文化が、和洋の音楽演奏や舞踊、朗読、地歌舞伎、合唱、映像などを融合した形で見事に表現され、素晴らしいステージでした。 海外からの参加国が紹介され、そのうちポーランドの舞踊団による伝統的な踊りが、披露されたことも印象深く思いました。 出演者の代表の方々との懇談では、それぞれの方のこれまでの経験、日頃の活動や今回のステージに向けての準備や練習などについて、直接お話をうかがうことが出来、嬉しく思いました 夕刻には、古田知事さんから県勢の概要についてお話をうかがい、岐阜県の自然などの地理的な特徴や、産業、福祉、持続可能な森林づくり、また、今回の文化祭が目指すものなど、岐阜県が取り組んでいる様々な施策について理解を深めることができました。 提灯奉迎を含め、多くの県民の皆さんに温かく迎えていただいたことに感謝致します。 あすは、ぎふ木遊館、ぎふ清流文化プラザ、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館を訪れることを楽しみにしております。 「清流の国ぎふ」文化祭2024の成功を心から願っています。