老親が検討中の「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」意外に費用が安いのですが何か注意点はありますか?
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは、安否確認と生活相談のサービスがついた高齢者向けの賃貸住宅のことです。 【一覧表2枚他】サ高住に「向いている人・いない人」介護付き有料老人ホームとの違いも分かりやすい表で見る 生活の自由度が高く、有料老人ホームよりも比較的安い費用で入居できるため、人気を集めています。 しかし、サ高住の利用にかかる費用には意外な盲点があることをご存知でしょうか。今回は、その盲点について紹介します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)って「介護付き有料老人ホーム」とどこが違うの?
さいしょに、「有料老人ホーム」と「サービス付き高齢者向け住宅」の違いを表にまとめました。なお、サ高住には「一般型」と「介護型」がありますが、今回は「一般型」のサ高住に絞って解説していきます。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の利用にかかる費用とは?
サ高住の利用にかかる費用は、「初期費用」と「月額費用」の2種類です。以下で詳しく見ていきましょう。 ●初期費用 サ高住は賃貸住宅であるため、一般的な賃貸住宅と同様に、初期費用として敷金(保証金)がかかります。相場は、0~数十万円(家賃の数カ月分)です。 有料老人ホームでは入居する際にまとまった額の「入居一時金」が必要になるケースが多いですが、サ高住は、敷金(保証金)のみで入居できるのが特徴です。 ●月額費用 サ高住で毎月かかる月額費用の相場は、10~30万円です。内訳は次の通りです。 【月額費用の内訳】 ・家賃 ・管理費(共益費) ・水道光熱費 ・安否確認・生活相談サービスの費用 ・食費(居室のキッチンで自炊する場合は不要) サ高住で毎月かかる費用は、家賃や共益費、水道光熱費に加えて、必須サービスである安否確認・生活相談サービスの費用です。 また、サ高住では、食事の提供が義務付けられていないので、食事サービスを利用した場合、食べた分の食費が必要になります。
ここが盲点!サ高住で介護サービスを多く利用すると思わぬ金額に?
一般型のサ高住では、介護サービスの提供がありません。そのため、訪問介護などの介護サービスを利用したい場合は、入居者が地域の介護サービス事業者と個別に契約を結び、介護サービスを受けることになります。 つまり、介護サービスを利用する方は、サ高住の月額費用に加えて、介護サービス事業者へ支払う「介護サービス費(介護保険の自己負担分)」が別途必要になるのです。 また、サ高住は自宅(在宅)と同じ扱いになるため、限度額を超えてサービスを利用した場合は、超えた分の費用は全額自己負担しなければなりません。 有料老人ホームよりも安い費用で入居できることが魅力のサ高住ですが、介護サービスを多く利用すると、かえって出費がかさむケースがあることにご注意ください。