老親が検討中の「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」意外に費用が安いのですが何か注意点はありますか?
サ高住の入居に「向いている人」
●入居費用を抑えたい方 有料老人ホームと比べて、サ高住は高額な入居一時金が必要ないことが多く、月額費用も安く設定されているため、費用を抑えて入居したい方に向いています。 とくに、自炊ができる方や介護を必要としない方は、通常の賃貸住宅に住むのと同じように、賃料や水道光熱費、生活費などが必要となるだけです。 また、介護付き有料老人ホームでは、介護サービスをあまり利用していなくても毎月定額の介護サービス費を支払う必要がありますが、サ高住では利用した分だけの介護サービス費を支払うため費用を抑えられるでしょう。
サ高住の入居に「向いていない人」
●要介護度が高い方 要介護度が高く、多くの介護サービスを利用しなければ日常生活を送ることが難しい方はサ高住の入居に向いていません。 その理由は、サ高住では、必要な介護サービスをすべて外部サービスでまかなうことになるので、月々の費用負担が大きくなってしまうからです。 そのため、多くの介護サービスを必要とする方は「介護付き有料老人ホーム」への入居を検討してもよいでしょう。 介護付き有料老人ホームでは、どんなに介護サービスを利用しても、月々の介護サービス費は要介護度ごとに規定された定額料金のため、費用面でお得になる傾向があります。
まとめにかえて
サ高住は有料老人ホームよりも安い費用で入居できるのが魅力ですが、介護サービスの利用状況によって費用がかさむ可能性があります。 そのため、入居を検討する際には、事前に費用をシュミレーションしておくことが大切です。
参考資料
・厚生労働省「介護サービス情報公表システム」 ・厚生労働省「特定施設入居者生活介護」
中谷 ミホ