ヴィンテージウオッチ市場で高い人気を誇る1962年に初めて宇宙に飛び立った「スピードマスター」を現代スペックでアップデート
スイス時計を代表する名門ウオッチブランド【オメガ(OMEGA)】が最新作を発表。「スピードマスター」の第二世代で、宇宙で初めて行ったブランドの歴史的タイムピースとなるCK2998を現代的にアップデートした「ファースト オメガ イン スペース」の3型が発売となり、価格は116万6000円(税込)~。 【関連画像】その他の画像を紹介
初めて宇宙に行ったスピードマスターCK2998
1959年、ダークカラーのベゼル、左右対称で均整の取れたケース、シャープなアルファ針を特徴とする「スピードマスター」の第二世代モデルが発表された。CK2998のレファレンス番号が与えられた同モデルはNASAのアメリカ人宇宙飛行士、ウォルター“ウォーリー”シラーに個人用の時計として購入され、1962年10月3日に開始されたマーキュリー計画のシグマ 7ミッションに挑む彼の腕に着用されることになる。このエピソードからCK2998には“宇宙に行った初めてのオメガ – The First OMEGA in Space”という特別な愛称が付けられ、現在では「スピードマスター」のヴィンテージの中でも高い人気を誇るモデルとなっている。
CK 2998に採用されたディテールを忠実に再現
今回発表された「ファースト オメガ イン スペース」はCK 2998を現在的にアップデートしたもので、オリジナルのスタイルを踏襲したポリッシュ&ブラッシュ仕上げとなるシンメトリーな39.7mm径のステンレススチールケースを採用。ヘサライト風のサファイアクリスタル風防の下に見えるグレーブルー文字盤はCVDコーティングを施し、オリジナルの落ち着きあるトーンを再現した。ブラックアルミニウム製ベゼルリングには、「スピードマスター」を象徴するドットオーバー90(90の上のドット)が記されたタキメータースケールがあしらわれている。グレーブルー文字盤の3時位置に30分計、6時位置に12時間計、9時位置にスモールセコンド表示と3つのサブダイアルをレイアウト。ヴィンテージテイストを漂わせるスーパールミノヴァが塗布されたインデックスおよび“アルファ”型の時・分針に加え、バトン型の中央のクロノグラフ秒針にはホワイトのニスを塗布することで、視認性を確保した。文字盤の12時位置とリューズにはクラシカルなブランドロゴ、ケースバックには有名なシーホースのメダリオン、そして“THE FIRST OMEGA IN SPACE”、“OCTOBER 3, 1962”の文字のエングレービングなど、随所にオメガの歴史や月との繋がりを想起させるディテールを見ることができる。