[高校生のバイク問題] 埼玉県は“特定原付”の周知/啓発に自転車講習会の場を活用
特定原付についての説明/試乗会も
また閉講式の後には、JEMPA(一般社団法人 日本電動モビリティ推進協会)による特定原付に関する説明会/安全運転啓発も行われた。 壇上には電動キックボードタイプと電動バイクタイプの特定原付が並べられ、改正道交法と交通ルール、車両の規格と保安基準等について説明があり、実際に購入する場合はナンバープレートの取得や自賠責保険への加入が必要なこと、また努力義務ながらヘルメットをしっかり被るべきといった運転者の心得も伝えられた。 その後は希望者への試乗会が行われ、生徒/先生/関係者などが試乗した。生徒らは「速い、すごい!」と興奮した様子で、乗り心地を楽しんでいた。 16歳以上免許不要の自走モビリティについて、高校生にどういう場で伝え、周知と安全啓発を推進するのかは大きな課題だ。埼玉県の取り組みには今後も注目したい。 ◆特定原付の法改正や保安基準等について説明/試乗会も開催:講習会の最後には、特定原付のメーカー団体・JEMPA(一般社団法人日本電動モビリティ推進協会)による改正道交法(’23年7月施行)や特定原付車両の保安基準等についての説明があり、屋外での試乗会も行われた。 ◆2024年5月に公布された道路交通法の改正案。自転車の検挙件数が増え、違反処理(刑事手続)等の合理化を図るため、一定の違反行為が交通反則通告制度(青キップ)の対象となる。酒酔い/妨害運転等は赤切符のまま。 ◆埼玉県警察本部交通部交通総務課により、自転車交通事故の現状が説明された。自転車事故は高校生年代で驚くほど急増する。 ◆東京海上日動火災保険による自転車乗車リスクに強くなるためのトレーニング講義で、加害責任や保険加入の必要性を学んだ。埼玉県では自転車保険等への加入が義務化されている。
────────── ●文:田中淳麿(ヤングマシン編集部) ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
ヤングマシン編集部